
会期:2025年12月10日(水)〜20日(月)日曜定休
場所:S-TOKYO 2F(東京・日本橋)
入場料:無料 1階 Pertica Coffee のドリンク持ち込みOK
開催時間:9:00〜17:00
「ARCHive」は、S-TOKYOのギャラリー企画。
“越境と共創”をビジョンに掲げるS-TOKYOが、日本橋からアーティストやクリエイターとともに創り出す展示シリーズです。今回は、S-TOKYOのコミュニティキュレーターChichiと、神戸在住のクリエイターKeemaさんの共著「まなざし往復書簡」の展示と、手紙をテーマにしたcomic_keemaの小作品展示「うれしい知らせ」を行います。
作家からのメッセージ
違う人生を生きる二人が、手紙で“まなざし”を交換しました。
都会で働き暮らすチチと、子どもと暮らすクリエイター、キーマ。
出会いは偶然──ホテルマンと宿泊者(滞在者)として接点を持った同世代の日本女性です。
そこから始まった往復書簡を、2025年の一年を通して月に一往復、S-TOKYOに掲示してきました。
生活や働き方、季節、家族構成など、違う日々を送りながら、手紙の中でだけゆるやかに交わる視線。
数十通の手紙には、劇的な事件はありません。ただ、自分の生活を言葉にし、相手の生活を想像しあう時間が流れています。
当たり前の毎日こそ、誰かにとってはドラマになります。
誰かの日常は、わたしにとって映画のようでもあります。
この展示には、そんな「ふつうの生活」から立ち上がるリアルが残っています。
このたび、2025年の締めくくりとして、その一年を改めて提示する小さな展示を行います。
手紙を読むことで、誰かの生活と自分の生活の距離が、静かに溶けていく時間になれば嬉しいです。
同時開催として、手紙をテーマにしたcomic_keemaの小作品展示「うれしい知らせ」も行います。
手紙の言葉の断片や、封筒の余白、そこに宿る「誰かを思う時間」をモチーフにした作品たちです。
読む手紙と、見る手紙。書くことと、描くこと。往復書簡と小作品が、空間で呼応します。
会期は12月。
一年の出来事に想いを巡らせたり、久しぶりの誰かに挨拶を送りたくなる季節です。
この展示が、あなたの心の中で“誰かを思う時間”へとつながっていけば嬉しいです。

